Japanese
English
特集 図解 成人鼠径ヘルニア手術
Open tension-freeヘルニア修復術
Open tension-free hernioplasty
山本 俊二
1
,
浮草 実
1
,
森田 章夫
1
,
鍛 利幸
1
,
有本 明
1
,
藤井 一寿
1
,
中島 康夫
1
,
花房 徹児
1
,
粟根 弘治
1
Shunji YAMAMOTO
1
1大阪赤十字病院外科
キーワード:
成人鼠径ヘルニア
,
open tension-free hernioplasty
,
メッシュ
Keyword:
成人鼠径ヘルニア
,
open tension-free hernioplasty
,
メッシュ
pp.869-876
発行日 1996年7月20日
Published Date 1996/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902342
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メッシュを用いたopen tension-free hernioplastyの術式を図示した.内鼠径輪より深いレベルで,ヘルニア嚢の高位結紮を行う.Prolene®(polypropylene)メッシュ・シートから作製したプラグを,ヘルニア門である内鼠径輪に挿入する.プラグの逸脱を防ぐために,内鼠径輪の辺縁を構成する横筋筋膜に,針糸を用いて,3〜4か所固定する.メッシュ・シートを台形にトリミングしたパッチを鼠径管後壁(内腹斜筋前面)に置く.パッチの内側下縁は恥骨結節の前面に重ねるようにする.下縁は鼠径靱帯のshelving edgeに合わせ,外側は内鼠径輪よりさらに3〜4cm外方になるようにする.パッチの外側に作製したスリットに,各々精索と腸骨鼠径神経を通しておく.パッチの上部は,内腹斜筋下縁より2〜3cm上方まで内腹斜筋前面および腱膜を広く被うようにする.針糸を用いて,パッチを固定する.スリットの部分は,別に縫合閉鎖する.
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