発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004013577
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片側ヘルニア226例,両側ヘルニア13例計239例(男211例,女28例)252病変(右側141病変,左側111病変,初発ヘルニア236病変,再発ヘルニア16病変)を対象とした.局所麻酔法の術中合併症としては,皮下脂肪組織の切開時に疼痛を訴え鎮痛薬の静注が必要であった症例が7例,腹膜剥離時に血圧低下をきたし昇圧薬の投与が必要であった症例が17例,徐脈のためatropineを静注した症例が8例,SpO2低下で酸素投与を行った症例が14例あった.また,期外収縮をきたしたものが3例あった.術後合併症は,皮下漿液腫が14例,皮下出血が17例,創感染が2例あった.平均入院期間は初発ヘルニアで3.6日,再発ヘルニアで7.6日,両側ヘルニアで4.6日であった.再発を認めた症例はない.併存基礎疾患を有する患者や高齢者,再発ヘルニアや両側ヘルニアの症例でも,局所麻酔下に手術を施行できた
©Nankodo Co., Ltd., 2003