目で見る外科標準術式・52
低位筋間痔瘻に対する括約筋温存術式
辻 順行
1
,
辻 大志
1
,
辻 時夫
1
Tsuji Yoriyuki
1
1豊島園大腸肛門科
pp.1307-1313
発行日 2004年10月20日
Published Date 2004/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100760
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はじめに
肛門腺の感染で痔瘻の大部分が発生することが判明し,病変を切開(切除)する開放術の普及とともに痔瘻の根治率は高まった.その後原発口と瘻管のみを切除する括約筋温存術(温存術)が開発され,その広まりとともに痔瘻の根治のみならず肛門機能も保持されるようになった.しかし実際には術者により後術成績に差が生じているのが現状である1).そこで今回痔瘻の約半数を占める低位筋間痔瘻に対する手術の中で,特に括約筋温存術に焦点を当て手術法を解説する.
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