特集 消化器・一般外科におけるCommon Diseaseの手術 エルステから高難度まで
Ⅲ 鼠径部ヘルニア手術 14 大腿ヘルニア修復術
津村 裕昭
1
,
金廣 哲也
1
,
長谷 諭
1
,
亀田 靖子
1
,
高橋 信也
2
1広島市立舟入市民病院外科・小児外科/ヘルニアセンター
2広島大学大学院外科学
キーワード:
大腿ヘルニア
,
鼠径部切開法
,
クーゲル法
Keyword:
大腿ヘルニア
,
鼠径部切開法
,
クーゲル法
pp.675-681
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000002169
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大腿ヘルニアとはヘルニア嚢が腹腔内臓器や腹膜前腔の脂肪組織を伴って大腿輪から大腿管を通過し,大腿卵円窩に脱出した状態をいう。その頻度は鼠径部ヘルニアの4~17%を占めるとされ,一般に高齢女性に多く80~90%を占める1-3)。ヘルニア内容は大網や小腸の頻度が高く,ヘルニア門となる大腿輪が狭いために嵌頓をきたしやすく救急受診となることが多い。
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