症候群・徴候・8
Fabry (ファブリ)症候群
平山 恵造
1
1順大脳神経内科
pp.361
発行日 1974年3月1日
Published Date 1974/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406203520
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普通はFabry病と呼ばれることが多い。
もともとは皮膚科領域の疾患として記載された〔Fabry (1898):Pu—rpura haemorrhagica nodularis,後にAngiokeratoma corporis diffu—sum〕が,その後これが内科的にKardiovasorenaler Symptomenko—mplexを伴なうものであることが指摘され,〔Ruiter und Pompen(1939)〕,近年に到つて,これが脂質(glycolipid)代謝異常に基づくものであり〔Sweely and Klionsky(1963)〕,α-galactosidase欠損によるものであることが判明した〔Kint(1970)〕。伴性劣性遺伝を示し,殆んど男性にのみ発現し,幼少期に発病する。
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