Japanese
English
今月の主題 縮小治療のための胃癌の粘膜内浸潤範囲診断
主題
治療別にみた胃癌の粘膜内浸潤範囲診断―腹腔鏡補助下幽門側胃切除術(LADG)
Evaluation of the Extent of Gastric Cancer before Laparoscopyassisted Distal Gastrectomy
安田 一弘
1
,
白石 憲男
1
,
安達 洋祐
1
,
北野 正剛
1
Kazuhiro Yasuda
1
1大分医科大学第1外科
キーワード:
早期胃癌
,
腹腔鏡補助下胃切除術
,
表層拡大型胃癌
Keyword:
早期胃癌
,
腹腔鏡補助下胃切除術
,
表層拡大型胃癌
pp.1270-1271
発行日 2001年9月25日
Published Date 2001/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103319
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- Abstract 文献概要
はじめに
腹腔鏡下手術は1990年にわが国に導入されて以来,その低侵襲性から患者QOLを高める手術としてさまざま分野に応用され,急速に普及してきた.早期胃癌に対しても低侵襲で根治性を損なわない術式として腹腔鏡補助下幽門側胃切除術(laparoscopy-assisted distal gastrectorny;LADG)1)~3),腹腔鏡下胃局所切除術4),腹腔鏡下胃内粘膜切除術5)などが開発され,その手術件数は年々増加し,患者QOLの向上に貢献している.これらの術式の適応は個々の症例で必要とされる切除範囲とリンパ節郭清度から決められており,特に適切な切除範囲決定のために,より正確な病変の粘膜内浸潤範囲診断が求められている.われわれは1991年にLADGを開発し,これまでに84例の早期胃癌に対して施行してきた.そこで,LADGにおいて問題となる胃癌の粘膜内浸潤範囲診断とその対策について述べる.
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