Japanese
English
今月の主題 縮小治療のための胃癌の粘膜内浸潤範囲診断
主題
治療別にみた胃癌の粘膜内浸潤範囲診断―EMR
The Diagnosis of Early Gastric Cancer from the Viewpoint of It's Prognosis after EMR
浜田 勉
1
,
近藤 健司
1
,
斉藤 聡
1
,
北村 成大
2
Tsutomu Hamada
1
1社会保険中央総合病院内科
2社会保険中央総合病院病理
キーワード:
早期胃癌
,
EMR
,
マーキング
,
遺残再発
,
陥凹型癌
Keyword:
早期胃癌
,
EMR
,
マーキング
,
遺残再発
,
陥凹型癌
pp.1265-1266
発行日 2001年9月25日
Published Date 2001/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103317
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- サイト内被引用 Cited by
はじめに
内視鏡的粘膜切除(endoscopic mucosal resection;EMR)において,従来,適応の大きさが陥凹では1cm以内,隆起では2cm以内と比較的小さい癌に限られているので,術前の浸潤範囲は生検である程度決めることが容易にできていた.病理学的な検討にてm癌であればリンパ節転移はほとんど認めないため1),近年,その適応が拡大されつつあり,われわれは1994年7月よりm癌と診断されれば大きさ4cmまで適応としてEMRを実施してきた.特に陥凹平坦型癌を適応拡大して局所切除する場合,その浸潤範囲を正確に決めて切除することはEMRを施行するうえで重要である.しかし,胃癌では食道癌のヨード染色のように明瞭な浸潤範囲を認識することができず,肉眼所見,インジゴカルミン色素撒布像と生検所見で切除範囲を決めているのが現状である.今回,陥凹平坦型癌のEMRの遺残再発の実態を調べ,浸潤範囲診断の問題点について調べた.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.