特集 イラストレイテッド外科標準術式
Ⅱ.胃の手術
腹腔鏡補助下幽門側胃切除術
白石 憲男
1
,
安田 一弘
1
,
北野 正剛
1
Norio SHIRAISHI
1
1大分大学医学部第1外科
pp.121-129
発行日 2006年10月22日
Published Date 2006/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101006
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はじめに
腹腔鏡補助下幽門側胃切除術(LADG)は,早期胃癌(T1)や中期の胃癌(T2N0)を適応として施行されており,D1+αやβのリンパ節郭清が行われることが多い.LADGは,従来の手術に比べ根治性を低下させることなく,低侵襲性・術後疼痛の軽減・早期社会復帰・美容上の利点などを兼ね備えた術式として評価されるようになってきた1,2).そのため,日本内視鏡外科学会のアンケート調査においても年々増加の傾向にある3).本稿では,より安全なLADG(D1+β)を行うための手技上のコツを概説する.
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