特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧
Ⅱ.胃癌
早期胃癌に対する腹腔鏡補助下幽門側胃切除術
白石 憲男
1
,
安田 一弘
1
,
猪股 雅史
1
,
安達 洋祐
1
,
北野 正剛
1
Norio SHIRAISHI
1
1大分医科大学第1外科
pp.58-60
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904625
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
早期胃癌に対する腹腔鏡補助下幽門側胃切除術(LADG)は,内視鏡的粘膜切除(EMR)や腹腔鏡下胃局所切除術のようなリンパ節郭清を伴わない治療法と従来からの2群リンパ節郭清を伴う開腹下幽門側胃切除術の間に位置する術式として1991年に開発された1).1990年代の後半にはその有用性が認められるようになり,多くの施設で施行されている2).本稿では実際の症例を呈示しつつ,LADGの適応と切除範囲の決定について述べたい.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.