特集 令和の脳卒中ディベート10番勝負—脳卒中治療ガイドライン2021とその先を識る
ディベート・セクション 10番勝負
心原性脳塞栓症(心房細動例)に対する急性期ヘパリン投与
Con ヘパリンは無意味であり,立ち上がりの早いDOACで始める
徳永 敬介
1,2
1白十字病院脳・血管内科
2白十字病院脳血管内治療科
キーワード:
脳梗塞
,
心房細動
,
心原性脳塞栓症
,
ヘパリン
,
直接作用型経口抗凝固薬
,
DOAC
Keyword:
脳梗塞
,
心房細動
,
心原性脳塞栓症
,
ヘパリン
,
直接作用型経口抗凝固薬
,
DOAC
pp.496-499
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228792
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わが国では脳梗塞急性期に広く用いられているヘパリンであるが,そのエビデンスレベルは高くなく,欧米ではヘパリンの急性期投与は推奨されていない.本稿では,心房細動による心原性脳塞栓症の急性期にヘパリンによる橋渡し治療(ヘパリンブリッジ)を介さずに直接作用型経口抗凝固薬(direct oral anticoagulant:DOAC)を早期に開始することを推奨する立場から,その根拠について概説する.
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