特集 令和の脳卒中ディベート10番勝負—脳卒中治療ガイドライン2021とその先を識る
ディベート・セクション 10番勝負
DOAC服用中に脳塞栓症を再発した心房細動患者に対する左心耳閉鎖術
Con 出血ハイリスクがなければ薬剤治療を継続する
伊澤 良兼
1
1慶應義塾大学医学部神経内科
キーワード:
直接作用型経口抗凝固薬
,
DOAC
,
左心耳閉鎖術
,
PRAGUE-17
,
AVERROES
,
HAS-BLED
Keyword:
直接作用型経口抗凝固薬
,
DOAC
,
左心耳閉鎖術
,
PRAGUE-17
,
AVERROES
,
HAS-BLED
pp.542-544
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228808
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
左心耳閉鎖術(left atrial appendage closure:LAAC)は心房細動に起因する心原性塞栓症の発症予防に有効であり,抗凝固療法のアドヒアランス,薬物相互作用,投与量の調節などのさまざまな問題を解決する可能性があるが,「直接作用型経口抗凝固薬(direct oral anticoagulant:DOAC)服用中に脳塞栓症を再発した心房細動患者」に対しては,どのような治療選択を考慮すべきなのであろうか.ここでは「出血リスクが高くない場合は,閉鎖術ではなく,薬物治療を継続する」との立場から考察を行いたい.
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.