増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
内分泌学的検査
副腎・腎
レニン
保嶋 実
1
1弘前脳卒中・リハビリテーションセンター
pp.372-373
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223314
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レニンは腎傍糸球体細胞で産生,分泌される酵素である.レニン基質(アンジオテンシノゲン)に作用し,アンジオテンシンⅠ(angiotensin Ⅰ:AⅠ)を産生する.AⅠはアンジオテンシン変換酵素(angiotensin converting enzyme:ACE)によりAⅡに変換される.AⅡは血管平滑筋の収縮による昇圧と副腎からのアルドステロン分泌を介し,血圧・体液調節に重要な役割を果たしている.レニンの産生そして分泌から,AⅡに至る経路はレニン・アンジオテンシン(renin angiotensin:RA)系と呼称されており,レニンがこの系の律速酵素である.
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