増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
内分泌学的検査
副腎・腎
血中・尿中カテコールアミン
磯部 和正
1
1筑波大学医学医療系
pp.374-375
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223315
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検査の概要
カテコールアミンは副腎髄質や交感神経終末から放出されるホルモンである.褐色細胞腫腫瘍組織からも過剰に産生・放出され,高血圧や動悸などの症状を呈することになる.カテコールアミンの特徴は基本的に神経伝達物質であるので,作用後は速やかに再吸収・代謝・分解されるということである.すなわち,不安定な物質であるので測定には注意が必要である.
カテコールアミンを産生する腫瘍には褐色細胞腫,神経芽腫,カルチノイドがあるが,診断に用いられるのは褐色細胞腫である.
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