増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第5集
内分泌学的検査
その他のホルモン
レニン
檜垣 實男
1
,
荻原 俊男
1
1大阪大学医学部第4内科
pp.423-424
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909884
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検査の目的・意義
レニン-アンジオテンシン系は,体液を保持し,血圧を維持するシステムである.本系の律速酵素はレニンであり,血漿レニン活性(plasma reninactivity:PRA)の亢進により体内でNa貯留と末梢血管の収縮をきたす.したがって,PRA測定の意義は,①異常な亢進または抑制が二次性高血圧症の診断に役立つ,②高血圧以外の電解質代謝異常症の診断に役立つ,③本態性高血圧症の病態に応じた降圧薬の選択の助けとなる,④循環血液量の欠乏(脱水)と過剰(溢水)の目安となる,⑤高PRA血症は心筋梗塞の危険因子であることから予後予測に参考となる,などである.
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