今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療
治療
炎症性腸疾患のEDとIVH
渕上 忠彦
1
1松山赤十字病院・消化器科
pp.258-259
発行日 1987年2月10日
Published Date 1987/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220813
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炎症性腸疾患の中でもCrohn病,潰瘍性大腸炎には特異的な薬物療法はなく治療に難渋する症例も多い.とくにCrohn病では術後の再発率も極めて高いので,Crohn病患者の治療方針の主眼は如何にして外科手術を避け,内科的治療にて長期間の寛解をもたらし,社会復帰を可能にするかにある.また,炎症性腸疾患患者は種々の程度の栄養障害を伴っているものが多く,栄養障害の改善と良好な栄養状態の維持も治療上不可欠の問題である.これらの難問題の解決にいささかの光明を与えてくれたのが腸管を安静に保つ栄養療法(IVH,ED)である.
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