今月の主題 深在性真菌症
話題
IVH関連真菌症
舟田 久
1
Hisashi FUNADA
1
1富山医科薬科大学医学部感染予防医学講座
キーワード:
高カロリー輸液
,
中心静脈カテーテル
,
カンジダ血症
,
抗真菌薬治療
Keyword:
高カロリー輸液
,
中心静脈カテーテル
,
カンジダ血症
,
抗真菌薬治療
pp.196-200
発行日 1999年2月15日
Published Date 1999/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904006
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1.はじめに
高カロリー輸液(静脈栄養intravenous hyper-alimentation;IVH)が,外科,内科を問わず,重症患者の治療管理に果たした役割は計り知れない.これに必要な中心静脈カテーテルは,刺入操作に伴って皮膚バリアを破綻させるだけでなく,栄養以外の目的にも供用されることを前提に長期間留置される.このため,留置例はつねにカテーテル汚染による直接的な血管内感染の危険に曝される.実際,IVH施行患者が増加するにつれて,真菌血症,とりわけカンジダ血症の増加と転移性病巣の形成による2次的合併症が注目されている.
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