今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療
治療
Behçet病の治療
朝倉 均
1
,
浜田 慶城
1
,
末松 誠
1
,
鈴木 雅之
1
,
三浦 総一郎
1
,
土屋 雅春
1
1慶応大学医学部・内科
pp.256-257
発行日 1987年2月10日
Published Date 1987/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220812
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ベーチェット病Behçet's diseaseは,病因不明のある一定の素因(HLA-Aw31,Bw51(B5),DRw6)をもった緩解と急性増悪を繰り返す,反復性,遷延性かつ難治性の全身性疾患である.主症状は,口腔粘膜の再発性アフタ性潰瘍,結節性紅斑様皮疹・皮下の血栓性静脈炎・毛嚢炎様皮疹・Prick test陽性などの皮膚症状,再発性前房蓄膿性虹彩炎・網膜脈絡膜炎などの眼症状および外陰部潰瘍の4大症状,副症状は,関節炎症状,消化器症状inteStinal-Behget,副睾丸炎,血管系症状vascularr-Behçet,精神・神経系症状neuro-Behçet,呼吸器症状,泌尿器症状などの7症状が挙げられており,症状の出現に応じて,完全型,不全型,疑い,特殊な病型(腸管,血管,神経)などの病型分類が行われている.
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