今月の主題 炎症性腸疾患とその周辺—診断と治療
治療
炎症性腸疾患のhome hyperalimentation
正田 良介
1
,
松枝 啓
1
1国立病院医療センター・消化器科
pp.260-262
発行日 1987年2月10日
Published Date 1987/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402220814
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炎症性腸疾患のうち,栄養療法の有効性はCrohn's Disease(以下,CD)では確立されているが,Ulcerative Colitis(以下,UC)では治療効果が低く,薬物療法の補助的治療法としての位置づけしか得られていない.そこで,本項では,主にCDにおけるhome hyperalimentationに関して述べたい.
CDにおける,primary therapyとしてのTotalElemental Enteral Hyperalimentation(以下,TEEH)は,薬物療法と同等以上の有効性が証明されている.しかし,CDの寛解後にTEEHを中止した場合,高率に再燃がおきることが問題である.さらに,この寛解維持という点に関しては,薬物療法(Steroids,Sulfasalazopyridine)は無効であると考えられている.
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