治療のポイント
減塩食療法
中村 隆
1
1東北大学中村内科
pp.57-59
発行日 1964年4月10日
Published Date 1964/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200226
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減塩療法は患者に苦痛と自制を要求するものであるから,この十分な効果を期待するためには相応の配慮と技術が必要である。とくに日本人の場合,平生の食塩摂取量が欧米人に比べてかなり多いし,かつ日本食そのものが減塩食餌に不適当で,困難な点が少なくない。近時の利尿剤の進歩は減塩療法を容易とし,必ずしも往時ほどの食塩制限を必要としない場合も多くなつて来たが,なお高血圧,浮腫の治療としての減塩療法の意義は決して少なくない。
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