治療のポイント
合成ペニシリンの現状と使い分け
塩田 憲三
1
,
三木 文雄
2
1大阪市立大学
2大阪市立大学医学部第一内科
pp.59-61
発行日 1964年4月10日
Published Date 1964/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200227
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抗生剤の草分けである。ペニシリンは今日でもなお,高い利用価値を残している。しかし,わが国の現状はペニシリンアレルギーをおそれるあまり,必要な場合にも使用されていないのではないだろうか。
近年諸種の合成ペニシリンが相次いで製造され,耐性菌感染症の化学療法に優れた効果を収めるようになつた。しかし,これら合成ペニシリン各製剤はそれぞれ異つた性質を有しており,適切な使用を行なわなければ,その特徴を十分に利用することが出来ないので,今日われわれの入手し得る合成ペニシリンについて,主としてその臨床的応用について解説を加わえ,一般使用時の参考に供したい。
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