Japanese
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臨床報告
局所動注化学療法の奏効した乳腺原発癌肉腫の胸骨旁リンパ節再発の1症例
A patient with parasternal lymphnode metastasis of mammary carcinosarcoma treated with intra-arterial infusion chemotherapy
木村 道夫
1
,
阿部 力哉
1
,
石井 洋
1
,
中村 隆
1
,
秋元 実
1
,
上沖 修三
1
,
沢野 彰
1
Michio KIMURA
1
1東北大学医学部第2外科
pp.1343-1347
発行日 1984年9月20日
Published Date 1984/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407208820
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はじめに
乳腺由来の悪性腫瘍の中で,上皮組織由来の癌腫car—cinomaと非上皮性組織由来の肉腫sarcomaの混在した癌肉腫carcinosarcomaは,非常に稀な疾患とされている,最近われわれは,乳腺原発のcarcinosarcomaに対して根治手術を行い,その2年7カ月後に発見された巨大な胸骨旁リンパ節転移と考えられる前縦隔の腫瘍に対して,局所動脈内制癌剤注入療法(以下局所動注化学療法)によつて腫瘍を縮小させた後に摘出手術を行い,根治せしめたと思われる症例を経験したので報告する.
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