特集 内科医のためのクリニカル・パール2
神経
脳卒中のクリニカル・パール
上原 敏志
1
,
豊田 一則
1
1国立循環器病研究センター脳血管内科
pp.1598-1601
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402106985
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脳卒中は発症後できるだけ早く対応すべき救急疾患である
脳卒中は,脳梗塞,脳出血,くも膜下出血に大別される.そのなかで最も多いのは脳梗塞であり全体の約7割を占める.脳梗塞に対しては,発症4.5時間以内のrt-PA(アルテプラーゼ)静注による血栓溶解療法や発症8時間以内の血管内治療などの超急性期治療が可能である.これらの治療は発症から治療開始までの時間が早ければ早いほど効果が期待できるため,一刻を争って対応しなければいけない.救急外来でのベッドサイド処置としては,意識・呼吸・血圧・脈拍などのバイタルサインチェックをしながら同時並行で,病歴聴取,神経学的診察を行う.併せて,心電図,静脈ルート確保,血液検査,胸部X線検査を行ったうえで,頭部CT,MRIなどの画像検査へと進めていく.
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