特集 新カリキュラム3年目、これからの地域・在宅看護論を考える
「暮らし」を伝える授業で教員に求められる視点
冨安 恵子
1
1鹿児島医療技術専門学校看護学科
pp.20-27
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.004718950660010020
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はじめに
「暮らし」とは何か。
授業でその話をするたびに、学生は「暮らし」についてどのように感じているのだろうか、それがこれから先どのように看護に影響していくのだろうかと思いながら、3年が経ちました。授業や実習では学生から「暮らし」というキーワードはよく出てきており、学生自身も意識しているのは感じるのですが、これといった成果がみえず、悶々とした思いでいました。
しかし、今回の執筆の依頼をいただき、地域・在宅看護論領域の担当として行ってきたことを振り返ることで、「暮らし」を教授する立場として大切にしていきたいことについてあらためて考えることができました。そこで本稿では、鹿児島医療技術専門学校看護学科(以下、本校)で行っている授業や実習について、一部を紹介したいと思います。
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