特集 社会人入学者のいる教室―より適した教育を目指して
社会人入学から教員となって―学生の視点,教員の視点
小早川 明美
1
1社会保険横浜看護専門学校
pp.118-121
発行日 2009年2月25日
Published Date 2009/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663101127
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私が社会人経験後に看護学校に入学したわけ
■女性たちの相談に乗るうちに
私にとって看護師は憧れであった。看護師である私の叔母は,世話好きで優しい人である。人の命にかかわる責任の重い仕事をこなす,頼れる知的な女性で,いろいろなことを相談し,頼りにしてきた。ただ,それでも高校時代は,そんな叔母の仕事は私にはできないと最初からあきらめていた。
私は大学卒業後一般企業で3年間働き,その時にいろいろな女性とかかわった。結婚を機に仕事を辞める女性ばかりで,結婚後に子どもがいながら女性が仕事を続けることの大変さを見てきた。今でも男性優位のこの社会で,女性が男性と同じように仕事をすることは大変なことである。女性が男性と肩を並べて働くことは,本当に心身ともにストレスが多い現実を知った。
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