特集 精神科×内科—患者と家族を支えるために知っておきたい見えない“こころ”のこと
患者心理を理解し診療に活かす
〈内科医にもできる心理療法のTIPS〉
不眠に対する短時間認知行動療法「メリハリ睡眠法」
坂田 昌嗣
1
,
古川 由己
2,3
1名古屋市立大学大学院医学研究科こころの発達医学寄附講座
2東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻臨床精神医学教室
3ミュンヘン工科大学医学部精神・心理療法科
キーワード:
長期的有効性
,
睡眠制限療法
,
睡眠圧の調整
,
布団内時間の最適化
Keyword:
長期的有効性
,
睡眠制限療法
,
睡眠圧の調整
,
布団内時間の最適化
pp.1015-1020
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620071015
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Point
◎不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)は薬物療法より長期的に有効で,不眠治療の第一選択となっている.
◎「長く眠ろうとするほど眠れなくなる」.誤解を正し,睡眠圧を活用することが重要である.
◎診療時間内でも実施可能な「メリハリ睡眠法」を用いることで,CBT-Iを効果的に提供できる.

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