特集 精神科×内科—患者と家族を支えるために知っておきたい見えない“こころ”のこと
患者心理を理解し診療に活かす
〈内科医にもできる心理療法のTIPS〉
問題解決療法
藤澤 大介
1
1国立がん研究センターがん対策研究所がん医療支援部
キーワード：
うつ病
,
学習性無力感
,
問題解決
,
認知行動療法
,
協働的ケア
Keyword:
うつ病
,
学習性無力感
,
問題解決
,
認知行動療法
,
協働的ケア
pp.1011-1014
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990620071011
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Point
◎問題解決療法は，短い研修で習得できる簡便な心理療法であり，うつ病，不安，怒り，ストレス管理，身体疾患を含む病気への対処，人間関係や家族の問題など，幅広い問題に使用できる．
◎①理論的根拠の説明，②問題の特定・定義・分割，③達成可能な目標設定，④解決方法の産出，⑤解決方法の評価と選択，⑥選択した解決方法の実行，⑦実行後の結果の評価，の7つのステージによる効果的な問題解決の手法を教示する．
◎症状に関連する具体的な問題を解決するとともに，「問題は解決可能である」という患者の自己効力感の向上を意図する．
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