増大号特集 睡眠の正しい理解を促す70のトリビア
Ⅳ章 睡眠障害の治療
Q41 簡単に短時間でできる不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)の方法とコツ・ポイントを教えてください
岡島 義
1
1東京家政大学人文学部心理カウンセリング学科睡眠行動学研究室
キーワード:
不眠症に対する認知行動療法
,
cognitive behavioral therapy for insomnia
,
CBT-I
,
睡眠スケジュール法
,
sleep scheduling
Keyword:
不眠症に対する認知行動療法
,
cognitive behavioral therapy for insomnia
,
CBT-I
,
睡眠スケジュール法
,
sleep scheduling
pp.700-704
発行日 2025年5月15日
Published Date 2025/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810670050700
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A CBT-Iは,行動変容と,認知変容を目的とした技法に大別されます。そのうち,比較的短時間で取り組めるのは前者です。行動変容の中核技法は睡眠スケジュール法です。まずは,ここ1週間の睡眠時間+30分程度を臥床時間に設定し,その後に起床-就床時刻を決定します。これに,寝つけないときは寝床から出ること,日中の昼寝は避けることを加えて1週間実践すると効果が期待できます。ただし,患者さんには「睡眠時間を削る」というメッセージを与えないように注意しましょう。

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