特集 プライマリ・ケアでみる睡眠の悩み
総論:睡眠治療のアップデート
5 分でできる不眠症の認知行動療法:プライマリ・ケアで活用するコツ
坂田 昌嗣
1
1京都大学大学院 医学研究科 社会健康医学系専攻
pp.394-397
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15104/th.2024040007
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
日々臨床情報をアップデートしているプライマリ・ケアの医師ならば,不眠症に対して 認知行動療法(cognitive behavioral therapy for insomnia:CBT-I)が有効であることを 聞いたことがあるだろう.一方,診療のなかでどう処方すればよいか,手技に自信がない 読者も多いであろう.また,CBT-Iは薬物療法や睡眠衛生より効果が期待できるのか? う つ病などの精神科疾患,あるいは睡眠時無呼吸がある場合,CBT-Iを提供してもいいのか? 当然そんな疑問も頭を過るに違いない
本稿では,これら読者の疑問に応えるべく,CBT-Iの手技と適応範囲の広さを解説する.
Copyright© 2024 NANZANDO Co.,Ltd. All Rights Reserved.