臨床皮膚泌尿器科 20巻13号 (1966年12月)

泌尿器科図譜・234

精管石灰化 水本 龍助 , 鈴木 良徳
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患 者 大○兵○郎,77歳,農業。

主 訴 尿線細小

泌尿器科図譜・235

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患 者 7ヵ月女児。

初 診 昭和40年9月27日。

文献紹介

水腎症と腎外傷,他
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 水腎症では腎外傷を受けやすい(Reidら,1945;Schererら,1946;Sear,1959;Opitら,1960;Perskyら,1962)。われわれもまた水腎症に併発した腎外傷の4例(3例は破裂,1例は挫傷)を経験した。

 例1 16歳,男,フットボールでタックルされた。

皮膚科図譜・234

Nevoxanthoendothelioma 藤沢 龍一
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症 例 1歳6ヵ月,女児。

家族歴 ・既往歴 特記すべきことなし。

皮膚科図譜・235

尋常性天疱瘡 藤沢 龍一
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症 例 52歳,男。  家族歴 特記すべきことなし。

既往歴 昭和19年,ニューギニアにおいて,マラリア,デング熱,アメーバ赤痢。

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 学会は昭和41年10月1日(土)の午後より,2日(月)の終日に及ぶ1日半にわたり,小生が会長として札幌市の北海道新聞社8階ホールで開催された。出席会員は約350名であつた。開会に先だち行われた評議員会で次回(42年)の本会開催地は東京都,会長には順天堂大学の高橋博元教授が万場一致で決定された。開催期日は会長一任ということになつた。

 先ず学会の運営方法について述べると,元来秋に行われる各ブロックの連合地方会は出来るだけくだけた会,或は臨床的なものを主とした学会でありたいという意見が強かつたが,これを実現することは仲々困難であった。今回はその目的に少しでも近づけようと試みて,先ず第一に一般演題は出来るだけ少くして各施設で一題,しかも興味ある臨床例ないし臨床統計的観察に限定してもらつた。80題の演題が集り,このうち37題が講演され,47題は紙上発表ということになり,紙上発表の中にも多数の臨床的に興味のあるものがあつたにも拘らず講演を割愛していただいて誠に申しわけなく,紙上でおわび申し上げます。一般演題はパネル,特別講演,招請講演の間にはさみ,第1日と第2日の午前と午後に分けて,2時間以上に亘らないようにした。臨床例の余り多くない病院に勤務されている若い会員にとつては一般演題は臨床経験の巾を広めるのに極めて有益であつたと考える。既に古い経験を有した会員から,これら演題に対し更に多くの討論,指導がほしかつた。そのために演題を少なくして,時間には充分な余裕をもたせておいた。

海外見聞記

第3回国際腎臓学会に参加して 中村 宏
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 第3回国際腎臓学会は去る9月25日から6日間,アメリカ合衆国の首都ワシントン市に於いて開かれた。会場はワシントン・ヒルトン・ホテルで,ここの国際ホールを筆頭に12の会場でジェネラル・セッション,シンポジウム,一般演説が,展示ホールで器械類,医書の展示が行なわれた。会期中登録された会員数は実に2,732名(うち400名は夫人等の同伴者)に達し,日本からも約70名の参加者があつた。日本の腎臓学会と同じく,このうちの大部分は内科医だつたが,泌尿器科関係では,東京女子医大の梅津教授,阪大の園田助教授,慶大の大沢先生のお顔もお見うけした。

 演題を出した参加国は34ヵ国で,演題数順にみると,やはり地元のアメリカ合衆国が最も多く158,以下英国23,ドイツ21,フランス14,日本13,スウエーデン8,デンマーク7といつた順で,変つた所ではソ連2,カイル2,ギリシャ2,ナイジェリア2,南アフリカ1といつた所で,中共から参加はなかつた。演題数は全部で307題で,そのうちわけは,ジェネラル・セッション20,シンポジウム62,一般演説225題だつた。テーマ別にするにジェネラル・セッション5,シンポジウム20,一般演題32のグループに分けられていた。日本からの演題はすべて内科的又は基礎医学的なもので,泌尿器科からの出題は1つもなかつた。

外国文献

INVESTIGATIVE UROLOGY Vol. 3, No. 6, May 1966,他

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I.緒 言

 腎腫瘍の臨床経験が重ねられるに伴ない,血尿,腫瘤形成及び疼痛の三大徴候の他に,成書には余り記載されていない症状,すなわち原因不明の発熱,漠然たる食欲不振と体重減少,原因不明の貧血,赤血球増多症,高血圧,皮膚発疹,血清アルカリフォスファターゼ活性値の上昇,類白血病反応,アミロイド沈着症及び高Ca血症等に随伴する種々の臨床症状を加味する症例のあることが報告され16)19),時としてはこれらが主症状を呈し,診断を困難にしている場合のあることが指摘されて来た。我々は最近,腎細胞癌の術後に高度の高Ca血症を呈し,死亡した1例を経験したので報告し,若干の考察を行うこととする。

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I.緒 言

 腎杯憩室は,1841年RayerがKyst urinaireとして記載したものが最もふるいとされ23),本邦では市川,谷野12)が1938年先天性腎盞憩室の名で報告したものが第一例である。本症は稀なものとされていたが最近報告例が増加し,さほど稀なものではない。本症の発生起源については今なお多くの議論と混乱があり,これにともない本症の名称も種々様々である。我々は最近結石を合併した本症の1例を経験したので,この概要を報告すると共に,上記の問題点につき論及し,報告例の統計的観察を簡単にのべる。

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I.緒 言

 性染色体,性染色質の発見以来,半陰陽の研究は長足の進歩をとげ,我が国に於ても多くの報告がみられる。私達は最近心因反応を引起した興味ある男性仮性半陰陽の1例を経験したので多少の文献的考察を加えて茲に報告する。

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I.緒 言

 この数年間に尿管腫瘍の報告例は急激に増加している。しかしその大部分は上皮性腫瘍であり,殊に尿管癌が圧倒的に多く,肉腫は極めて稀である。就中尿管の平滑筋肉腫は稀で,本邦ではいまだその報告はなく,欧米においてもわずかに数例を数えるに過ぎない。我々は最近原発性尿管平滑筋肉腫の1例を経験したので,ここに報告すると共に若干の考察を加えた。

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I.緒 言

 最近,私共はレ線写真上前立腺結石に酷似した興味ある恥骨外骨腫の1例を経験したので報告する。

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I.緒 言

 昭和33年4月,売春禁止法の施行に当り,これに反対する人々の多くは性病が増加するであろうことを第一の理由に挙げた。しかし,ひとたび,法が施行されると,当然のことながら,売春は潜行的となり,これに対する予防措置も一部街娼になされたのみで,ほとんど放置状態で今日に到つたため,この間,海外では性病の増加が報じられ,その感染経路や予防対策が検討されているのに反し,わが国の年次報告では,年々減少の途を辿るという当初の心配とは一見逆を思わせる数字が認められた。昭和36年,福岡の皆見名誉教授の報告にはじまる新感染梅毒が,翌37年には阪神地方からも報告されるに到り,はじめてその増加が認められるようになつたが,淋疾については,わずかに水野等の女子側からみた報告があるのみで,その増減については未だ報告例をみない。40年度厚生白書中にも顕症梅毒増加の数値のみで,淋疾の記載は全くみられず,梅毒に関しては世論も流行を認め官庁においても予防措置を云々する機運になりつつあるが,当然梅毒と共に増加するであろう疾病が,余りにも顧みられていない。また,感染源についてはその実態が次第に明らかになりつつあるにも拘わらず,これに関係した報告は,わずかに園田のそれをみるに過ぎない。調査対象が主として男子であることから,私共は,感染源を中心に,性病の増減,その他を幾分なりとも源明しようと,昭和38年6月から40年8月までの約2カ年間に外来を訪れた性病感染危惧者167名に下記の項目にわたる統計的観察を試み,若干の考按を加えた。

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I.はじめに

 尿路感染症は,最近様々な角度から論ぜられるが,多くの点で尚根本的な解決には程遠いものがある。診断を例にとつても,菌数を重視する人や,宿主側の反応としての白血球を重視する人等区々であり,従つて又薬剤による効果判定の上にも各人各様の見解がなされているため統一を欠くこと甚しいものがある。

 我々は,かかる立場を離れて,今回は尿中細菌数の簡易定量法としてTTC法を追試したので,以下その概略を述べる。

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I.はじめに

 泌尿器科領域にあつては,尿路感染症はしばしば遭遇する代表的な疾患であり,優秀な抗生物質ないし抗菌製剤が次々と開発され,その治療が容易になつたかの感があつたが,この様な化学療法の進歩にもかかわらず,尿路感染症の治癒率は意外に低いことが指摘され,しかも,抗生物質の普及前よりむしろ罹患率が高いとさえいう人もある。

 また感染菌の耐性化し,菌交代現象などが注目され始めた。

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I.緒 言

 Familial benign chronic pemphigus(Hailey and Hailey,1939)1)は,本邦では比較的稀有な疾患であり,西村ら2)が1952年に最初の症例を報告して以来,1965年迄に27例を数えるに過ぎない(第1表)。著者らは,互に血縁関係を持たない2症例を経験したので,自験例を報告すると共にそれにつき,本邦報告例を中心として若干の考案を行いたい。

Werner氏症候群の1剖検例 浜田 芳郎
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I.緒 言

 本症候群の命名法に関する混迷を脱してThannhauser1),Greither und Dyckerhoff2),Greither2)等によつて広範且つ綿密な集計とその吟味が行なわれ,最近ではKnoth,Baethke und Hoffmann3)が1963年本症候群の展望を行い,報告者の数では65名,症例では97例を表示したが,その中で引用された日本文献は1930年の松本1例,1931年の江口2例及び1957年の南,木村及び松本の2例の計5例に過ぎない。最近小林及び飯田4)は自験の本邦第20例を含め内外症例51例を集めて綜説している。

 本論文は自験剖検例に就て専ら臨床的事項を主として述べるに止める。

乳房Paget病の1例 宮沢 偵二 , 熊坂 鉄郎
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I.はじめに

 試験切除標本に於て,典型的Paget細胞を認め得なかつたが,乳腺排泄管癌を証明し,乳房Paget病と診断した1例について,主として組織所見を中心にして報告する。

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I.はじめに

 隆起性皮膚線維肉腫(dermatofibrosarcoma protuberans)は稀な疾患であり,私達が文献を渉猟した限りでは,本邦に於ける詳細な報告は未だ21例1)−20)を数えるにすぎない。

 私達は最近,臨床所見並びに組織検査により本症と診断し得た1例を経験した。

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I.緒 言

 皮膚科領域におけるB2剤の有用性については疑う予地はない。その適応の主たるものは口唇,舌,眼症状を主としそれに鼻翼,鼻唇溝その他顔面脂漏部位の落屑性紅斑や顔面の湿疹様変化,酒皶様病変等の種々の皮膚病変を伴つたAriboflavinosisであろうが,口唇,舌,眼症状を伴わない皮疹のみの存在する場合にも著効を奏することは稀でなく,またGrossのnonpellagrous B—complex deficiency, Stryker-Halbeisen症候群,日光紅斑,日光皮膚炎,酒皶等においてもその効果は充分期待されうる。

 近年においてはビタミン化学の進歩と相まつてその活性型であるFAD製剤の臨床応用が行われてB2の効果は一層顕著となつてきた。

人事消息・ニュース
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金沢 稔氏 1965年10月より米国ロマリンダ大学客員教授としての留学を終えて本年11月1日帰国

 松坂義孝氏 昭和41年度「槇殿賞」を受賞,「早期顕症梅毒の観察」により。

基本情報

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臨床皮膚泌尿器科
20巻13号 (1966年12月)
電子版ISSN:2188-6164 印刷版ISSN:2188-6156 医学書院

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