海外見聞記
第3回国際腎臓学会に参加して
中村 宏
1
1慶大泌尿器科
pp.1352-1354
発行日 1966年12月1日
Published Date 1966/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204538
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第3回国際腎臓学会は去る9月25日から6日間,アメリカ合衆国の首都ワシントン市に於いて開かれた。会場はワシントン・ヒルトン・ホテルで,ここの国際ホールを筆頭に12の会場でジェネラル・セッション,シンポジウム,一般演説が,展示ホールで器械類,医書の展示が行なわれた。会期中登録された会員数は実に2,732名(うち400名は夫人等の同伴者)に達し,日本からも約70名の参加者があつた。日本の腎臓学会と同じく,このうちの大部分は内科医だつたが,泌尿器科関係では,東京女子医大の梅津教授,阪大の園田助教授,慶大の大沢先生のお顔もお見うけした。
演題を出した参加国は34ヵ国で,演題数順にみると,やはり地元のアメリカ合衆国が最も多く158,以下英国23,ドイツ21,フランス14,日本13,スウエーデン8,デンマーク7といつた順で,変つた所ではソ連2,カイル2,ギリシャ2,ナイジェリア2,南アフリカ1といつた所で,中共から参加はなかつた。演題数は全部で307題で,そのうちわけは,ジェネラル・セッション20,シンポジウム62,一般演説225題だつた。テーマ別にするにジェネラル・セッション5,シンポジウム20,一般演題32のグループに分けられていた。日本からの演題はすべて内科的又は基礎医学的なもので,泌尿器科からの出題は1つもなかつた。
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