Japanese
English
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Ehlers-Danlos症候群の2例
TWO CASES OF EHLERS-DANLOS SYNDROME
中根 幸雄
1
,
横田 一郎
1
,
山崎 寛志
1
Yukio NAKANE
1
,
Ichiro YOKOTA
1
,
Hiroshi YAMAZAKI
1
1北海道大学医学部皮膚科教室
1Department of Dermatology, Hokkaido University School of Medicine
pp.1031-1036
発行日 1962年12月1日
Published Date 1962/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491203397
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I.緒言
本症候群は,1901年Ehlersにより皮膚の弛緩性及び関節の過伸展性に注目されて報告されたのを嚆矢とするが,次いで1904年Danlosにより,皮膚の脆弱性を特徴として挙げられ,その後次々と類似疾患が報告されたが,1933年に至り.Schulrnann & Levy-Coblentzにより"Le Symptome d'Ehlers-Danlos"と命名され,1つの症候群として確立した。今日迄の外国における本症候群の報告例は100例を越すと云われるが,我が国においては,昭和15年太田,安田の報告以来今日迄20例内外に止まつている。最近我々は,本症候群と考えられる2例を経験したので,昭和36年迄の我が国における本症候群の統計を合わせて報告する。
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