Japanese
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ビタミンB2酪酸エステルの皮膚科領域における治験
RIBOFLAVIN-2-, 3- 4-, 5-TATRA BUTYRATE IN THE TREATMENT OF THE SKIN DISEASES
五島 応安
1
Masayasu GOTO
1
1九州大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology, School of Medicine, Kyushu University
pp.1341-1346
発行日 1966年12月1日
Published Date 1966/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204536
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I.緒 言
皮膚科領域におけるB2剤の有用性については疑う予地はない。その適応の主たるものは口唇,舌,眼症状を主としそれに鼻翼,鼻唇溝その他顔面脂漏部位の落屑性紅斑や顔面の湿疹様変化,酒皶様病変等の種々の皮膚病変を伴つたAriboflavinosisであろうが,口唇,舌,眼症状を伴わない皮疹のみの存在する場合にも著効を奏することは稀でなく,またGrossのnonpellagrous B—complex deficiency, Stryker-Halbeisen症候群,日光紅斑,日光皮膚炎,酒皶等においてもその効果は充分期待されうる。
近年においてはビタミン化学の進歩と相まつてその活性型であるFAD製剤の臨床応用が行われてB2の効果は一層顕著となつてきた。
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