印象記
日本泌尿器科学会第31回東部連合地方会印象記
高井 修道
1
1札幌医大泌尿器科
pp.1348-1351
発行日 1966年12月1日
Published Date 1966/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491204537
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学会は昭和41年10月1日(土)の午後より,2日(月)の終日に及ぶ1日半にわたり,小生が会長として札幌市の北海道新聞社8階ホールで開催された。出席会員は約350名であつた。開会に先だち行われた評議員会で次回(42年)の本会開催地は東京都,会長には順天堂大学の高橋博元教授が万場一致で決定された。開催期日は会長一任ということになつた。
先ず学会の運営方法について述べると,元来秋に行われる各ブロックの連合地方会は出来るだけくだけた会,或は臨床的なものを主とした学会でありたいという意見が強かつたが,これを実現することは仲々困難であった。今回はその目的に少しでも近づけようと試みて,先ず第一に一般演題は出来るだけ少くして各施設で一題,しかも興味ある臨床例ないし臨床統計的観察に限定してもらつた。80題の演題が集り,このうち37題が講演され,47題は紙上発表ということになり,紙上発表の中にも多数の臨床的に興味のあるものがあつたにも拘らず講演を割愛していただいて誠に申しわけなく,紙上でおわび申し上げます。一般演題はパネル,特別講演,招請講演の間にはさみ,第1日と第2日の午前と午後に分けて,2時間以上に亘らないようにした。臨床例の余り多くない病院に勤務されている若い会員にとつては一般演題は臨床経験の巾を広めるのに極めて有益であつたと考える。既に古い経験を有した会員から,これら演題に対し更に多くの討論,指導がほしかつた。そのために演題を少なくして,時間には充分な余裕をもたせておいた。
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