保健師ジャーナル 74巻4号 (2018年4月)

特集 データヘルス新時代

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第2期データヘルス計画がスタートに伴う保険者インセンティブの本格導入や,介護保険事業(支援)計画におけるデータに基づく課題分析の要請など,保健活動が大きく変わろうとしている。今後,保健師がどのようにデータヘルスに取り組んでいくか,事例を踏まえながら考える。

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2018(平成30)年度からの第2期データヘルス計画について主なポイントを解説するとともに,国保・後期高齢者ヘルスサポート事業を通じた,成果を上げるための保健事業の連携・工夫について解説する。

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2018年度からの第7期介護保険事業(支援)計画においても,データ分析に基づくPDCAサイクルの取り組みが期待されている。その起点となる地域包括ケア「見える化」システムを活用した地域分析と,制度の新たな枠組みについて解説する。

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富山県国民健康保険団体連合会では,データヘルス推進に向けてさまざまな形で保険者支援を行ってきた。その経緯と具体的内容,今後の方向性などについて紹介する。

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品川区国保では,地域の医師会・歯科医師会・薬剤師会等と協働でデータヘルス計画を策定・推進してきた。その経緯と成果,保健師ならではの役割,今後の課題等について紹介する。

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埼玉県和光市では,日常生活圏域ニーズ調査や保険給付データの分析を踏まえて介護保険事業計画を策定し,地域ケア会議を活用して地域包括ケアに取り組んでいる。その活動について紹介する。

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データヘルス計画は,国保等の医療保険者において策定・推進されているが,データヘルスは医療費適正化計画,医療計画,健康増進計画にまたがっており,組織横断的な取り組みが重要である。ここでは,富山県新川厚生センターが取り組む糖尿病対策のデータヘルスについて紹介する。

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健康格差是正やまちづくりの観点から,さまざまなデータを活用することの意義を,介護保険データの活用事例を含めて解説する。また,これらの経験から,今後共有が必要なデータの内容についても提言する。

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はじめに

 2008(平成20)年4月から「高齢者の医療の確保に関する法律」に基づき,医療保険者に,特定健診・特定保健指導の実施が義務付けられ,特定健診の実施率の向上と健診結果から階層化された生活習慣病予備群への保健指導介入が求められるようになった。

 本稿では,品川区で特定健診・特定保健指導の実施率向上を目指し実施した「受診啓発プロジェクト」および「国保保健指導実施率UPプロジェクト」の取り組みを報告する。

品川区国民健康保険の特定健診受診率は,束京23区中20位以下と低位が続いており(2010年当時),国の目標値には遠く及ばない状況であった。この現状を打開するため品川区では,「健診実施率向上」に特化した取り組みとして,民間企業と地域の関係団体協働による「受診啓発プロジェクト」を開始した。その取り組みを紹介する。

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はじめに

 近年,わが国の保健医療福祉施策は,「入院医療中心から地域生活へ」という基本的方策として,2004(平成16)年9月に策定された精神保健医療福祉の改革ビジョンから始まり,精神障害者の地域移行や地域生活を支援するためのさまざまな取り組みが始められている。その取り組みの1つとして精神科訪問看護がある。

 精神科訪問看護は,萱間1),瀬戸屋2)によると利用者の生活技能をモニタリングすることにより精神症状の悪化を予防できること等が報告されており,精神障害者の地域生活定着支援のためにその充実や拡充が求められている。しかし,病院という制限のある空間を離れ,多様で個別性のある生活環境や家族関係などに対する支援を含む精神科訪問看護では,精神障害者の生活の中のニードを把握し,何を援助してどのように評価していくのかという迷いが,訪問看護師に生じることも多い。

 また林3)は,「在宅精神障害者の訪問看護の困難」としては,[契約遂行の困難][在宅での援助の困難][関係者との連携の困難][看護師同士で支え合う困難]が顕在すると示した。そして,その困難の解消には,スタッフとの振り返りのみならず,第三者からのコンサルテーションなどの訪問看護師を支える組織的な仕組みづくりが必要であると述べている。

 萱間4)らのモデル事業「精神障害者の地域生活支援を推進するための精神科訪問看護ケア技術の標準化と教育およびサービス提供体制の在り方の検討」では,精神科経験の豊富なコンサルタントが,精神科病院の経験がない,あるいは精神科訪問看護の経験の少ない訪問看護師に対してコンサルテーションを行った。そのコンサルテーションは「役に立った」「看護の振り返りや評価ができた」等と評価されたとの報告がある。

 橋爪5)は,「精神科訪問看護コンサルテーション事業を継続しながらエビデンスの蓄積をしていく」重要性を述べており,コンサルテーションを行うことが精神科訪問看護の困難の解消に役に立つのではないかと言われている。

 このように精神科訪問看護のコンサルテーションの必要性が言われている中,訪問看護師の多くはコンサルテーションを受ける機会がほとんどない。しかし,今後さまざまなところでコンサルテーションは実施される必要があると考える。また,林6)によると,日本国内の訪問看護ステーションで働く看護師が精神障害者への援助でどのような困難を感じているのかを明らかにすることは,今後,精神障害者への訪問看護が広く普及するために緊急な課題であると述べている。

 そこで,筆者らは精神科訪問看護師が困難な事柄に対した際の相談支援体制として,コンサルテーションを実施した。その目的は,精神科を標榜している病院が設置する訪問看護ステーションの訪問看護師にコンサルテーションを実施し,精神科訪問看護の問題を明確化することとした。

 なお本稿では,コンサルテーションについて,カプラン(Caplan)の「クライエントのケアを改善するための2つの専門家の相互関係のプロセスである」7)という定義を用いた。

連載 ナカイタ発 保健師へのつぶやき・58

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 健康を破綻させる根本は,私たちの当たり前に流れる日々の中にあります。どのように目覚め,食事を取り,働き,学び,遊び,睡眠を取っているか,生活がどのような習慣で成り立っているか,そして今の自分を創った歴史はどうだったか,どのような人との関係の中にいるかなどです。

連載 時代が求める! 保健師記録の仕組みづくり・7【最終回】

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 今回も前回に引き続き,記録を書く上での考え方や具体的な書き方に関する疑問・不安に対しQ&A形式で解説していく。前回は「情報の扱い方」「相談記録の対象」について解説したが,今回は「書き方のポイント」「記録様式」「リーダーの役割」について解説していく。

連載 ニュースウォーク・239

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 この正月のテレビ番組,「NHKスペシャル『人体』第3部・骨」を観た。iPS細胞研究の山中伸弥・京都大学教授の司会で,タモリ,女優の木村佳乃さんらが出演,骨のパワーに迫った面白い番組だった。

 骨は絶えず作り替えられていて,大人では3〜5年で全身の骨が入れ替わることを初めて知った。骨には骨を壊す「破骨細胞」と骨を作る「骨芽細胞」があり……。

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History and Now

どのような機関なのでしょう?

 本学は,1973(昭和48)年に国際総合技術学院を開学し,臨床検査技師,翌年から診療放射線技師養成を開始,1983(昭和58)年には岐阜医療技術短期大学を開校しました。1995(平成7)年に看護学科を開設,1999(平成11)年には,短大専攻科として地域看護学専攻,助産学専攻で保健師・助産師養成を開始しました。その後,2006(平成18)年に岐阜医療科学大学を開校し,保健科学部看護学科として保健師教育も継続しております。2012(平成24)年には保健師教育を選択制としました。

 このように,本学は44年にわたり「技術者たる前によき人間たれ」を建学の精神とし,人間性豊かな高度な専門能力を有する医療人育成を行っています。2018(平成30)年4月からは岐阜医療科学大学看護学部看護学科として新たなスタートを切ります。

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バックナンバー一覧

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次号予告・編集後記

基本情報

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保健師ジャーナル
74巻4号 (2018年4月)
電子版ISSN:1882-1413 印刷版ISSN:1348-8333 医学書院

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