精神看護 23巻2号 (2020年3月)

特集 松蔭病院の身体合併症病棟が、 「身体拘束をやめる」ことができた理由を根ほり葉ほり聞いてみた

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誰だって身体拘束をやめたいと思っている。

けれども、その手立てがわからない。

それに身体拘束をやめようと現場で声を上げるのは容易ではない。

文化や慣習を変えられそうな時、他人から反発を受けるのは当然だからだ。

「チューブが抜かれたらどうする」「転んでケガをしたら家族から訴えられる」「誰が責任を取るの」と。

愛知県名古屋市中川区にある医療法人生生会松蔭病院の身体合併症病棟では、認定看護師の貝田博之さんが主導となって「身体拘束をやめる」という方向に向かって進み、約1年かけて実現することができたという。

この特集では、松蔭病院スタッフの声を拾う形で、どのようにしてそれが可能となったのか、ターニングポイントはどこにあったのか、など、できるだけ細かな点に迫りたいと思う。

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インタビュアー:現場の事情やジレンマに詳しい

渡邊恭佑さん(訪問看護ステーション和来/精神科認定看護師)

[今、日本全国で同じことに取り組む精神科病院にとって参考になる部分を探して、現場の人たちに本音や実話を聞いてみます。]

 

・病棟師長(高橋美弥子さん)+認定看護師(貝田博之さん)に話を聞く

・4年目看護師(江本美咲さん)に話を聞く

・ベテラン看護師(村上亜優子さん)に話を聞く

・看護部長に聞く(白鳥浩二さん)

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20年以上歴史がある会です

 精神科認定看護師は、1997年に第1期生5名が誕生し、翌年には第2期生16名が合格しました。精神科認定看護師の会(以下、認定の会)は、第1期生と第2期生21名の諸先輩方が立ち上げた有志の会で、設立して21年が経つことになります。

 認定の会は「1人はみんなのために、みんなは1人のために」を共通認識として活動をしています。精神科認定看護師の役割は「実践・教育・相談・知識の集積」の4つですが、実践の役割を遂行するための我々の力の源が認定の会におけるネットワークです。

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集団に対して病院で作業療法をやってました

 こんにちは。作業療法士の生田真衣と申します。

 私は長野県の大学を卒業し、地元愛知県に戻り、精神科病院に就職しました。

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時間に追われる苦しさの原因

 あなたは時間にゆとりがありますか? いつも「いっぱいいっぱい」、常に「追われている」と感じていませんか?

 人は、やらねばならない予定が積み重なると、自分が今何をしているのか、次に何をしなければいけないのかなどが見えなくなり、苦しくなってきます。余裕がなくなり「自分らしくいる」ことが難しくなってきます。

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 津野青嵐さんをご存知だろうか。津野さんは、精神科看護師でかつファッションデザイナーという稀有な肩書を持つ。

 その衣装作りは独特で、使うツールは3Dペン。ペン先から飛び出すプラスチックを1本1本手作業で描き、立体を作り出す。完成された衣装は近未来的な美しさと日本古来のフォルムを併せ持ち、唯一無二の強烈な個性を放つ。

連載 木田っちの、こんな所に行ってみたっち。・1【新連載】

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制度からこぼれる人たちと、どうつながれるのだろう

 紅葉の美しい11月下旬の軽井沢に、「ほっちのロッヂ」を訪れた。制度上は「訪問看護ステーション、診療所、病児保育室、デイサービス」が一体となった場所なのだが、共同代表を務める藤岡聡子さんが実現しようとしているのは、宮崎駿が『虫眼とアニ眼』*1という本の冒頭で可愛らしく描いた空想の町の世界である。それは人と人、人と自然の温かいかかわりがおのずと生まれる場だ。

 なかでも藤岡さんのお気に入りは、「子どもたちが侵入するホスピス」と題された本のなかのワンシーンだ。ホスピスのベッドサイドで、おじいさんと男の子が「おじいちゃん、まだ死なないの?」「ハハ、もうじきだナア」と屈託なく話し、女の子はその会話を無邪気にさえぎって「おダンゴあげるね」とおじいさんの手元に泥だんごを置く。そのなかに「死んでいく」深刻さはなく、日常を生活して最期まで「生きていく」という営みがあることに気づかされる。藤岡さんの言葉を借りるなら「命のやり取りが身近にある場」でもある。

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 年が開けると、大学は一気に卒業に向けて山を登り始める。山、つまり卒論や修論の執筆だ。

 ふだんあまり教師らしい顔ができていない私も、この時ばかりは学生とサシで向きあって指導する機会が増える。相手も真剣だから、こちらも気を使う。この学生は何を考えようとしているのか。どう言葉をかけると、この学生は伸びるのか。

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 医療と地域をつなぐ外来は、複数の診療科、部署、多職種の動きが混在しています。そうした複雑さが、外来看護の範囲を不明瞭にし、その機能を混沌としたものに見せる原因になっているように感じます。

連載 {発達障害当事者マンガ}私が経験している世界・5

引っ越しの話 その2 白井 風子

連載 うんこあるある・6

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バリウム恐怖話① トイレと友だち編

 みなさんは健診でバリウム検査をしたことがありますか?

 これは私の体験です。大学で働いていた時、バリウム検査を受けました。

連載 精神科に入職して初めて働く時に、やったほうがいいこと、やらないほうがいいこと・6

私が患者さんから学んだ「精神科仕事術」

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■仕事を続けていくためにしたほうがよいこと

▷ まずはこの1年を振り返りがんばった自分をほめてあげよう

 働くって大変です。それを1年間続けるってすごいことだと思います。読者の皆さんもこの1年のさまざまな出来事を振り返り、まずはがんばった自分をほめてあげましょう。そして新しい年度からまたゼロスタートでいきましょう。

連載 患者さんが「怒った」事例をアセスメントして今日からの精神科看護に活かしたい・4

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看護師は見た……

 Aさんは20代の女性。摂食障害で入院していました。

 今回の出来事は、とある夜勤の朝のことです。安静を指示されているはずのAさんが運動しているところに、私(看護師)は出くわしてしまいました。

連載

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目次

今月の11冊

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次号予告・編集後記

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基本情報

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精神看護
23巻2号 (2020年3月)
電子版ISSN:1347-8370 印刷版ISSN:1343-2761 医学書院

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