JIM 8巻5号 (1998年5月)

特集 いま処方を見直す

臨床医と処方の問題点 浜 六郎
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Question & Answer

Q:薬剤の価値を見直すポイントは?

A:必要性,効果評価の信懸性,安全性の検証,危険/便益化

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Question & Answer

Q:糖尿病治療で使い方を熟知すべき薬剤は?

A:SU剤,αGI剤,インスリン抵抗性改善剤,インスリン

抗高脂血症薬 佐々木 淳
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Question & Answer

Q:高コレステロール血症の管理の着眼点は?

A:LDLコレステロール値,1次予防と2次予防,危険因子の有無

降圧薬 石橋 豊
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Question & Answer

Q:降圧薬投与時のチェックポイントは?

A:年齢相応,緩徐な降圧,QOL,白衣高血圧症,生活習慣の修正

抗血小板薬 宇藤 浩
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Question & Answer

Q:現段階で大規模治験による有効性が確認されている抗血小板薬は?

A:アスピリン,チクロピジン

抗潰瘍薬 佐藤 洋一 , 米田 政志
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Question & Answer

Q:消化性潰瘍の薬物治療の原則は?

A:攻撃因子の抑制と防御因子の増強

睡眠薬 樋山 光教
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Question & Answer

Q:睡眠薬を減らすためのポイントは?

A:原因除去,非薬物療法,適切な種類・量・期間,中止の工夫

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Question & Answer

Q:脳代謝改善薬の使い方のポイントは?

A:脳代謝改善薬と,脳循環改善薬をそれぞれ1剤ずつ選び併用すると効果的.

狭心症治療薬 坂口 佳司
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Question & Answer

Q:狭心症治療薬を減らす方法は?

A:投薬内容の再検討,インターベンション,手術適応の検討

骨粗鬆症治療薬 白木 正孝
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Question & Answer

Q:骨粗鬆症の骨折予防効果が日本人で証明されている薬剤は?

A:ビタミンD3,エストロゲン,ビスフォン酸

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Question & Answer

Q:漢方処方で薬剤減量が可能なのはなぜか?

A:漢方薬は,複合作用によって複数の疾患,症状に対応可能で,さらに体質を考慮するため副作用が少ないから.

薬剤情報の入手方法 上條 建
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Question & Answer

Q:薬剤情報を調べる順序は?

A:①薬剤師,㊧製薬会社・問屋情報,③書籍(表1),④カテゴリ―別文献

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Question & Answer

Q:薬剤師に処方意図か十分に伝わるような処方箋の書き方は?

A:備考欄に病名,病状・治療,経過などを注記すること.

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 ■四肢の脱力やしびれは目立たず,はじめから呼吸障害で発症するGBSがあるので注意を要する.

総合外来 在宅ケア

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 ■高次脳機能障害がある患者の場合は,介護者である家族の要望を受け入れることになる.在宅医療における患者家族への支援について,筆者の体験を踏まえて述べたい.

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 ■ステロイドが慢性関節リウマチにおける関節破壊を抑制する可能性も指摘されている.しかしステロイドの功罪は相半ばし,常にその減量を心掛けるべきである.

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 ■決断分析では,何を目的として治療するのかという価値観を分析に取り入れるために効用分析という手法が用いられる.今回は,生命予後を問題にする場合を中心に解説する.

ワークショップ はじめての漢方診療・19

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 ■陰証期は生体の反応が弱く,ほとんどが虚証である.しかし,陰証の第1期である太陰病はまだ生体の反応が強く,しばしば実証となり,便秘が出現することもある.太陰病に適応となる小建中湯類は,虚弱な小児などの諸症状に幅広く適応となる.

いま開業はおもしろい

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 ■離島のへき地の診療所の立場から,医療の現状と抱える問題点を提示する.

JIM Report

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 ■医療や医師に対する不信や批判が高まっているわが国では,いかに効果的に倫理教育を行うかが問われている.そこで,ここでは米国・UCLAで行われている臨床倫理カンファレンスの実際を紹介したい.

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 膠原病,とりわけ全身性エリテマトーデスや結節性動脈周囲炎などでは,しばしば腸管の血管炎を合併する.不用意な開腹や治療の遅れは致命的となることがあり,正確な早期診断が重要である.腹部エコーやCTスキャンは腸管の血管炎(壁の著明な肥厚,あるいは浮腫)の診断に有用である.

 症例は悪心嘔吐,腹痛を主訴として救急室を受診した38歳のループス腎炎に腸炎を合併した女性である.身体所見では腹部全体の圧痛と著明な反跳痛を認め,腸管雑音は低下していた.本症例の腹部エコーとCTスキャンの所見を示す.

Update '98

臨床研修の手引き 松村 真司
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 日本の初期研修の2年は米国の医学生の3~4年に当たるものという印象があります.それまでの講義中心の生活から実際の臨床現場でのトレーニングに入るため,彼らの生活も激変します.日本でも米国の人気番組「ER」を放映しているので,米国の医学生,研修医がどのような生活をしているか雰囲気はわかると思います.

 日本では研修医向けの実践ハンドブックとして『内科レジデントマニュアル』や『研修医マニュアル』などが有名です.最近の研修医は『ワシントンマニュアル』や『Yearnote』なども定番のようです.米国では,試験対策ハウツウ本『First Aid』シリーズが最近,UCSFの学生の意見を元に作成した臨床研修の手引き,『First Aid for the wards』を出版しました.その中には臨床研修についての先輩学生からのアドバイス,学生による参考書・マニュアルランキング,カルテの書き方,症例プレゼンテーションの仕方から,どのようにカンファレンス中に見つからないように居眠りするかなど,研修の役に立つ知識・技能が満載です.これによる,マニュアル本ランキングのトップはMosby社の『Practical Guide to the Care of the Medical Patient』とWilliams & Wilkins社の『Saint-Frances Guide to Inpatient Medicine』であり,日本でおなじみの『ワシントンマニュアル』はそれらより下位でした.

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 近年HIVに対する有効な治療法が開発されてきた.逆転写酵素阻害剤に加えプロテアーゼインヒビターが本邦でも市販された.多剤併用療法がZidovudine単独より有効であることが示された.近年米国内での死亡率の減少も報告されている.HIV-RNA量が予後と関連することが明らかにされ,治療の必要性や治療に対する反応性を検討するのに有用である.HIV初感染時の治療ではさらに有効との考えもある.

 これらの進歩は日常診療でのHIV感染症に対する診療態度に変化をもたらしうる.すなわち,有効な治療のなかった時代には「積極的に診断しても治療がない疾患」であったものが,「早期に診断すれば長期予後を改善しうる疾患」に変化してきている.また2次感染予防も重要であり,プライマリケアでの積極的な診断が必要で,見落としの影響は大きい.

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 文献1の後半に,SR (systematic review)の評価法が述べられています.一般的にreviewをどのように評価するか2)とほぼ同様の内容です(表1).特に重要と思われる部分について詳述します.

 まず,reviewで扱われる問題点が絞り込まれているか,です.治療についての研究であれば,治療内容,対象患者,対象疾患,結果の4つのポイントが明記されていることが必要です.

基本情報

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JIM
8巻5号 (1998年5月)
電子版ISSN:1882-1197 印刷版ISSN:0917-138X 医学書院

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