JIM臨床画像コレクション
ループス腸炎(血管炎)の早期診断は腹部エコーが有用・2
潮平 芳樹
1
1沖縄県立那覇病院内科
pp.430
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414902467
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膠原病,とりわけ全身性エリテマトーデスや結節性動脈周囲炎などでは,しばしば腸管の血管炎を合併する.不用意な開腹や治療の遅れは致命的となることがあり,正確な早期診断が重要である.腹部エコーやCTスキャンは腸管の血管炎(壁の著明な肥厚,あるいは浮腫)の診断に有用である.
症例は悪心嘔吐,腹痛を主訴として救急室を受診した38歳のループス腎炎に腸炎を合併した女性である.身体所見では腹部全体の圧痛と著明な反跳痛を認め,腸管雑音は低下していた.本症例の腹部エコーとCTスキャンの所見を示す.
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