特集 気絶するほど悩ましい―危険な失神の見分け方
【コラム】
アクティブ・スタンディング,チルト試験,頸動脈洞マッサージ
古川 俊行
1
1聖マリアンナ医科大学循環器内科失神外来
pp.52
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414103087
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タイトルにある3種類の検査は,非心原性の失神である起立性低血圧,神経反射性失神,頸動脈洞性失神を診断する上で重要な検査である.すべての検査は比較的低侵襲で行うことが可能であるため,失神診療において各種ガイドラインで施行が推奨されている.
1.アクティブ・スタンディング
患者自身の起立により行う試験である.失神の初期評価の一つとして起立時の血圧測定が推奨されており,5分以上の立位で行うことが推奨される.当院では重症心疾患がない限り,初診時に外来ブースで5~10分程度の起立中に間欠的に血圧を測定し行っている.起立性低血圧の誘発に有用である.失神誘発時には支えがないため,転倒に注意が必要である.
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