看護教育 3巻10号 (1962年10月)

グラフ

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 私たち厚生年金病院東京高等看護学院の生徒全員は,去る5月26目,大型バスを借り切って森永乳業東京工場を見学しました。乳製品の使用量は欧米に比べて,まだまだかなり低いのが現状ですが,それでも最近かなりの人々が乳製品に親しみ,ことに病院においては無くてはならないものです。そこで公衆衛生的見地も含めて,いろいろな乳製品がどのようなプロセスででき上がってゆくのかを見学することになったわけです。

 ①工場全景 左側は入荷場。ここで,関東一円から原乳が運び込まれ,追って説明するようないろいろなプロセスを経て製品となり,右側のところから出荷されます。工場は立体的にできており,このわずかのスペースの中で近代化されたオートメーション装置でどんどん仕事は進んでゆきます。人影はまばらでした。②入荷場で案内嬢の説明を聞く。

特集 看護管理の諸問題

病院人事管理ノート 吉田 幸雄
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 「病院は和が大切である」と言われる筆者は,一昨年来の病院ストによって,はじめてこの問題の重要性が認識されたことは幸いだと書き進められ,近代人事管理のあり方,職能関係,人間関係,労使関係,人事管理に横たわる問題など解決に急を要する問題点の指摘と,手をつけなければならない人事の諸問題を提起されている。

看護と患者心理 永丘 智郎
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 今でも根強く医療関係者の心に巣喰っている“患者だだっ子論”。しかし患者は理由もないのに“だだ”をこねているのではない。まず患者の人間像の統一的把握こそが大切であり,経験主義から脱して科学的に患者を把えてゆくことが大切である。かってはご自分も病床の経験のある著者はいわれる。

作業管理の原則 田中 恒男
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 本誌や講習会などですでにおなじみの著者は,看護作業管理を規定して,「看護をすすめてゆくために果たさなければならぬ必要な調整・評価・統轄の仕事」であると言われる。昨年夏より構想を煉られた本稿は,新しい角度からの問題提起に満ちている。

リーダーシップの技術 松浦 健児
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 すべてある集団が構成された時には,そこにリーダーシップが要請される。看護集団においても例外ではない。ことにチーム・ナーシングが云々されている時,チーム・ナーシングそのものが正看護婦のリーダーシップと密接不可分のものであることはいうまでもない。種々の例を引きながら,著者は具体的な解明をされる。

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 看護婦の再教育ということ,それは年々目ざましい発展をとげつつある看護界にとっては必須のことである。事実,種々な講習会でこのテーマが持ち出されている。系統化された現場教育こそが新しい技能・知識を身につけた,自己啓発的な看護婦を作る最上の教育であると著者は説かれている。

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 集団はいろいろな個人から構成されている。それらの個人の特性をいかに上手に運用してゆくかが,集団の機能発揮の基礎になる。看護集団の管理上でも,やはり同様のことが言える。その中で,カウンセリングの持つ意義は大きい。著者は永年の経験と豊富な資料を駆使されている。

進学コースの教育をめぐって

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准看学院以前の生活

 私は22才で准看護学園に入学しました。女学校を中退して16才で就職した職場は,日本の紡績業界で知られている,有名な会社の地方工場でした。

 そこで4年間現場の事務で働いていた私はある日,もうこの仕事はやめよう!と心にきめたのです。仕事に馴れていた私をそう決断させるに至った最も大きな原因は,この仕事をしていても自分自身の喜びが生まれてこない,私はそういう仕事がしたいという内的な欲求でした。

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 「編集部のほうより進学コースの問題点,学院生活をふりかえって卒業時の考え方と現在とどうであるか,教育の諸問題について,400字詰め原稿用紙に10〜15枚ほど書いてほしい」といわれたのですが,はたと困ってしまいました。しかし,紙面をもって,進学コースとはどういうものであるか,自分が学んだ体験を通して一面でも読者の方々に理解していただけるのではないかと思い未熟ながら述べさせていただくことにしました。

 初めに教育の問題点を取りあげて,そのことについて述べることにします。

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 最近ますます看護婦不足が社会問題としてクローズアップされ,看護教育制度について何回となく論議が交されている。

 准看護婦についても種々とりざたされ,今後の課題として投げかけられているが,准看護婦が看護婦になる道として設置された2年課程高等看護学院,いわゆる進学コースとして当学院が発足してから,またたく間に3年半になった。

連載講座 基礎看護実習についての一つの試み

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 住,衣,寝具,身体の清潔,食,排泄,性,などとならんで運動と休息がとりあげられ,講義と実習が行なわれる。とりあげられ方は7回の経験の中でも種々の変化があり,現在もなお検討が加えられている段階である。

 大別して第1回生から5回生までと,6回生以降の二つの時期に分けることができる。この1回生から5回生までの前半では,主として安楽(Comfort)の観点で取りあげている。英語のComfortが,なぐさめ・慰安・楽しみ・生活を安楽にするもの・助力などのかなり幅広い意味を含んでいるのに対して,安楽では必ずしもこれらのすべての意味を十分に云いあらわしていないように思われるが,われわれはできる限りComfortのあらわしている幅でとらえようと試みてきた。

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 教養科目としては私共の学校では次のように教えている。

 英語とドイツ語とは,文法,小説,医学用語などを教えている。音楽はコーラスと鑑賞とである。倫理はカントの実践理性批判をテキストにしているが短時間のために,入門程度である。倫理は高校時代にほとんどの学生が学んでいないため大変感銘深く,また興味をもって講義をうけているようである。国文学は万葉集を教えている。心理学,社会学,教育学,社会福祉などは規定通りに教えている。

編集デスク・20

看護研究学会の秋田 長谷川 泉
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 秋田は昨年の国体のおかげで街づくりが進んだから見違えるようになった。道路もよくなったし,また裏日本一と誇るニュー・グランド・ホテルができたりした。東京の一流ホテルにくらべたら見おとりすることはやむを得ないが,新しいから立派である。ホテルのあるなしによって外人観光客の誘致にも影響するところが大きいであろう。現に看護研究学会の開かれる頃には,ハワイからの観光団で,このホテルは満員だという。

 看護研究学会が秋田で開かれるので秋田では大童で準備を整えた。学会を契機に,医学書院でも第2回看護学セミナーを開催するので,私は先日秋田に行って来たが,好感の持てる街である。そして,看護協会の秋田支部や厚生部医務薬事課の方々の努力には心打たれた。総合学会会場にあてられているスポーツセンターは県庁のすぐ近くにあり,このあたりの役所街は,雄大な構想で計画が進められており,ごみごみした東京などと違って大自然の風致の中に青写真が引かれているだけに,思い切った街づくりができるのが強味である。秋田の知事は立志伝中の人で,たいへんなきれもので,しかも人格者だそうだ。

基本情報

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看護教育
3巻10号 (1962年10月)
電子版ISSN:1882-1391 印刷版ISSN:0047-1895 医学書院

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