特集 臨床判断能力の育成 優れた実践と評価に向けて
臨床判断を促進する教育―試行錯誤から建設的な教育の構築に向けて
三浦 友理子
1
1聖路加国際大学大学院(看護教育学)
pp.630-636
発行日 2024年12月25日
Published Date 2024/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202320
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なぜ臨床判断が看護学教育のキーワードとして重要視されるのか
2020年に公布された第5次保健師助産師看護師学校養成所指定規則改正において、臨床判断の基礎的能力の向上に資する教育の必要性が提示された。これに伴い、臨床判断を促進する教育に注目が集まり、各教育機関での工夫がなされている。
教員にとって、カリキュラムの改正は教育実践開発のモチベーションとなる。しかし、それ以上に臨床判断能力の育成が看護基礎教育に対する時代の要請と合致している側面があり、関心が高まっているように思う。ここでは、臨床判断が看護学教育のキーワードとして重要視される背景について整理したいと考える。
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