連載講座 基礎看護実習についての一つの試み
XI.休息と運動—東京大学医学部衛生看護学科基礎看護学講座
木下 安子
pp.43-51
発行日 1962年10月1日
Published Date 1962/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663904281
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
住,衣,寝具,身体の清潔,食,排泄,性,などとならんで運動と休息がとりあげられ,講義と実習が行なわれる。とりあげられ方は7回の経験の中でも種々の変化があり,現在もなお検討が加えられている段階である。
大別して第1回生から5回生までと,6回生以降の二つの時期に分けることができる。この1回生から5回生までの前半では,主として安楽(Comfort)の観点で取りあげている。英語のComfortが,なぐさめ・慰安・楽しみ・生活を安楽にするもの・助力などのかなり幅広い意味を含んでいるのに対して,安楽では必ずしもこれらのすべての意味を十分に云いあらわしていないように思われるが,われわれはできる限りComfortのあらわしている幅でとらえようと試みてきた。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.