臨床放射線 66巻2号 (2021年2月)

特集 CTとMRIのサインから読み解く病態・病理Ⅱ

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画像診断において,疾患や病態に特徴的なサインは診断の一助となり有用である。中枢神経領域においては古くから様々なサインが報告されているが,本稿では臨床的に遭遇する頻度の高い脳梗塞・脳出血に関するサインについて概説する。

頭頸部領域 中川 純一 , 藤間 憲幸
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頭頸部は狭い領域ながら,非常に多数の解剖学的構造からなり,それぞれの領域で特徴的な疾患が存在する。画像診断において頭頸部疾患を鑑別するための多くの重要なサインが存在するが,本稿では臨床上,有用性の高いもの中心に概説する。

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胸部のCT画像は,様々な肺疾患の診断において重要な役割を果たしている。本稿では,特に肺野領域CTに関して,日常診療において画像診断医が知っておくべきサインを,肺野・気道・血管・胸膜に分けて,それぞれ例を挙げて解説する。これらの中には,疾患に比較的特異的なものもあれば,鑑別診断を絞り込むのに役立つものもあるが,必ずしも1対1対応ではないことに注意されたい。

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骨軟部領域においても画像診断のサインは多く知られている。今回はCT,MRIで使用されるサインと単純X線撮影のサインであるがCT,MRIが診断に有用である疾患を取り上げ,サインの由来,サインの理解に必要な解剖,適応される疾患と病態,鑑別診断などを合わせて解説する。

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髄膜腫の出血の頻度に関しては1.3~2.4%程度であるとの報告がみられる1)。そのうち,側脳室内出血をきたす髄膜種はまれである2)。今回我々は脳室内出血をきたした側脳室内髄膜腫の1例を経験したので,文献的考察とともに報告する。

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脳動脈瘤コイル塞栓術の合併症として,血栓塞栓症は最も頻度が高く,未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術の合併症の半分以上を占める1)。今回我々は,未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術中に生じた血栓塞栓症に対して,ステント留置により閉塞血管を再開通させ,神経症状なく治療を完遂した症例を経験したので報告する。

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膵胸腔瘻は慢性膵炎に合併することが多いとされ,膵管の破綻により形成された仮性嚢胞が縦隔へ進展し,胸腔穿破して血性胸水貯留をきたすまれな疾患である。今回我々は,呼吸器症状で受診し胸部X線で左胸水貯留を認め,画像検査で瘻孔の存在を指摘することで膵胸腔瘻の診断に至った症例を経験したため報告する。

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膵腺房細胞癌はまれな膵悪性腫瘍(膵癌の1%未満)であり,比較的特徴的なリパーゼ過剰分泌症候群をきたすことがあるが頻度は高くなく,無症状で経過しサイズが増大してから発見されることが多い。今回症状,長期の経過での画像変化に乏しかったことから,術前診断が困難であった膵腺房細胞癌の1例を経験したため報告する。

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骨膜性骨肉腫は骨膜骨形成層を発生母地とする中間悪性度の表在性骨肉腫の1つであり,骨肉腫の中でも発生率が2%未満とまれである。画像所見は単純X線やCTで骨膜反応を伴う骨外腫瘤が典型的であるが,骨膜反応を認めない非典型的な画像所見を呈した骨膜性骨肉腫の症例を経験した。他の表在性骨肉腫と比較しながら,画像所見を中心に若干の文献的考察を加え報告する。

連載

今月の症例 橋本 順
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画像所見 図1の肺野条件の胸部CTでは右肺下葉に比較的辺縁整な結節を認め,血管様の構造と連続している。動静脈奇形を除外する目的で,dynamic CTが施行された(図3)。血管構造は腫瘍の辺縁を通過し,腫瘍の造影効果は軽度で,図4の血管のMIP画像においても血管病変を示唆するような所見を認めなかった。これにより動静脈奇形は否定された。

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皮膚悪性腫瘍ガイドライン第3版メラノーマ診療ガイドライン20191)におけるFDG-PETは,センチネルリンパ節生検陽性例,臨床的に明らかな領域リンパ節転移例および遠隔転移疑い例に行うことが許容されている。

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多発性骨髄腫の診療指針(第4版)では,Durie & Salmon病期分類にMRIおよびPET/CTでの評価を加えたDurie & Salmon plus病期分類の有用性について紹介されている。

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確定的影響とは,一定量を上回る放射線量を受けないと影響が出ないと考える放射線の影響である。これ以下なら影響が生じないという「しきい線量」が存在することを意味し,しきい線量を超えると,一度に多くの細胞死が起こり,健康影響の発生は急激に増加すると考えられる。これらの点において,しきい値がなく,わずかな放射線被ばくを受けても,それに対応した確率で影響が現れると考える確率的影響とは異なる。本稿では,確定的影響の概要を説明する。

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文献紹介

目次

英文目次

次号予告

投稿規定

編集後記

基本情報

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臨床放射線
66巻2号 (2021年2月)
電子版ISSN: 印刷版ISSN:0009-9252 金原出版

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