特集 救急IVR手技詳説 with WEB動画
手技詳説編
●血管IVR―腹部
SAM(segmental arterial mediolysis)
下平 政史
1
1名古屋市立大学大学院医学系研究科 放射線医学分野
キーワード:
SAM
,
動脈瘤
,
腹腔内出血
Keyword:
SAM
,
動脈瘤
,
腹腔内出血
pp.1448-1451
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000666
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腹部内臓動脈瘤は比較的まれな疾患であり,全人口の1%程度で,剖検例では0.01~0.2%程度にみられると報告されている1)2)。発生部位の内訳は,脾動脈瘤で約60%と最多であり,次に肝動脈瘤で20%ほどである。また,上腸間膜動脈,腹腔動脈,膵十二指腸動脈,胃十二指腸動脈での発生率は数%程度であると報告されている2)。腹部内臓動脈瘤の成因は,動脈硬化性変化が多いとされているが,最近注目されている成因として,分節性動脈中膜壊死(segmental arterial mediolysis:SAM)が挙げられる。本稿では,SAMの概念,臨床的特徴,および治療について解説する。
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