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第5土曜特集 臓器連関が解き明かす疾患の深層
臓器連関と老化
視床下部を起点とする臓器連関による老化制御
Hypothalamic control of aging through inter-organ communication
時實 恭平
1
Kyohei TOKIZANE
1
1ワシントン大学セントルイス校医学部発生生物学部門
キーワード:
老化
,
臓器連関
,
視床下部
,
白色脂肪組織(WAT)
Keyword:
老化
,
臓器連関
,
視床下部
,
白色脂肪組織(WAT)
pp.852-856
発行日 2026年8月29日
Published Date 2026/8/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298090852
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- 参考文献 Reference
加齢に伴う個体機能低下の背景には,“臓器連関(inter-organ communication)” の破綻が存在するという説が注目されている.このメカニズムは進化的に保存されていると考えられ,臓器連関の理解は疾患研究のみならず,老化を理解するうえでも重要である.近年,視床下部は老化制御の中枢的ハブとして考えられており,幹細胞機能,内分泌シグナル,自律神経系を介して全身性老化を制御することが明らかになってきた.本稿では,視床下部背内側核(DMH)に存在するPpp1r17陽性神経細胞に着目し,交感神経を介した白色脂肪組織(WAT)とのネットワークについて概説する.特に,脂肪組織由来の細胞外ニコチンアミド・ホスホリボシルトランスフェラーゼ(eNAMPT)が老化制御に重要な役割を果たすことが示されている.これらの知見は,老化を個別臓器の機能低下ではなく,視床下部を起点とした臓器連関ネットワークの破綻として捉えることの重要性を示唆している.

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