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第5土曜特集 臓器連関が解き明かす疾患の深層
臓器連関と心疾患
臓器連関が支える心臓の恒常性
-――心臓マクロファージと骨髄ニッチによる自然免疫記憶
Inter-organ networks maintaining cardiac homeostasis
――Cardiac macrophages, the bone marrow niche, and central innate immune memory
藤生 克仁
1,2
Katsuhito FUJIU
1,2
1東京大学大学院医学系研究科先進循環器病学講座
2東京科学大学総合研究院難治疾患研究所統合生理学分野
キーワード:
臓器連関
,
心臓マクロファージ
,
自然免疫記憶
,
骨髄ニッチ
,
心不全
Keyword:
臓器連関
,
心臓マクロファージ
,
自然免疫記憶
,
骨髄ニッチ
,
心不全
pp.688-692
発行日 2026年8月29日
Published Date 2026/8/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298090688
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
心不全は心臓だけの病ではなく,脳,腎臓,骨髄など多臓器が神経シグナルと液性・免疫シグナルを介して連関する全身性の病態である.筆者らは,心臓に常在するマクロファージが単に炎症を担う細胞ではなく,むしろ心臓を保護する細胞であり,その働きが心臓-脳-腎臓の臓器連関によって制御されること,さらに致死性不整脈から心臓を守ることを示してきた.一方,心不全が慢性化・再発する背景には,骨髄の造血幹細胞(HSC)に “自然免疫記憶(訓練免疫)” が刻まれ,炎症性マクロファージが過剰に供給される現象がある.本稿では,この自然免疫記憶の形成に骨髄ニッチを構成する間葉系ストローマ細胞(MSC)が中心的役割を果たすことを明らかにした最新の研究を軸に,臓器連関の視点から心臓の恒常性維持とその破綻の機序,そして新たな治療標的の可能性を概説する.

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