Japanese
English
第1土曜特集 免疫セネセンスと自己免疫疾患
ANCA関連血管炎における免疫老化
Immunosenescence in ANCA-associated vasculitis
宮本(辻井) 敦子
1
,
西出 真之
1
Atsuko TSUJII MIYAMOTO
1
,
Masayuki NISHIDE
1
1大阪大学大学院医学系研究科呼吸器・免疫内科学
キーワード:
ANCA関連血管炎
,
免疫老化
,
CD28null T細胞
Keyword:
ANCA関連血管炎
,
免疫老化
,
CD28null T細胞
pp.982-986
発行日 2026年6月6日
Published Date 2026/6/6
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297100982
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- 参考文献 Reference
免疫老化(immunosenescence)は,加齢に伴って免疫系の構成および機能が量的・質的に変化する現象である.近年,単一細胞解析技術の進展により,免疫老化は単なる免疫細胞数の変化にとどまらず,炎症関連分子や細胞傷害関連分子を高発現する特定の免疫細胞サブセットの増加など,より複雑な分子基盤を有することが明らかになってきた.ANCA関連血管炎においては,CD4+CD28null T細胞やNK細胞様のCD4+T細胞の増加,自己反応性B細胞の拡大など,免疫老化に関連する獲得免疫系異常の関与が示唆されている.臨床的にも本疾患は自己免疫疾患のなかで高齢発症例が多く,近年,その発症年齢はさらに上昇している.高齢患者ではフレイルの存在が重症感染症や死亡リスクと関連することが知られており,治療強度と有害事象のバランスを考慮した慎重なマネジメントが求められる.本稿では,免疫老化の基礎的概念を概説するとともに,高齢発症例における臨床的特徴を整理し,ANCA関連血管炎の病態における免疫老化の関与について概説する.

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