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第5土曜特集 がん医療の最前線 臨床と研究の共創
がんの治療
肺がん分子標的治療の進歩
-――EGFR, HER2, KRAS
Recent advance of targeted therapy for NSCLC with oncogenic driver mutations
林 秀敏
1
Hidetoshi HAYASHI
1
1近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門
キーワード:
非小細胞肺がん(NSCLC)
,
ドライバー遺伝子変異
,
チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)
,
EGFR
,
KRAS
,
HER2
Keyword:
非小細胞肺がん(NSCLC)
,
ドライバー遺伝子変異
,
チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)
,
EGFR
,
KRAS
,
HER2
pp.780-785
発行日 2026年5月30日
Published Date 2026/5/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297090780
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- 参考文献 Reference
肺がん診療,特に非小細胞肺がん(NSCLC)の治療体系は,過去20年間で劇的な変貌を遂げた.かつては組織型(腺がん,扁平上皮がんなど)のみに基づいて細胞障害性抗がん剤を選択する “経験的治療” の時代であったが,2000年代以降,特定の遺伝子変異(ドライバー変異)に基づき薬剤を選択する “個別化医療(プレシジョン・メディシン)” へとパラダイムシフトを果たした(図1).この変革を牽引してきたのが,基礎研究における標的分子の同定と,臨床現場における薬剤開発および耐性機序の解明という,臨床と研究の相方向的な共創である.肺がんの分子標的治療は全固形がんのなかでもいち早く個別化医療が成し遂げられ,なおかつ現代もその精度が増しているという最も成功したモデルケースのひとつといえる.本稿では,EGFR遺伝子変異を中心に確立された標的へのアプローチに加え,現在開発の最前線にある二重特異性抗体(bispecific antibody)や抗体薬物複合体(ADC)といった新規モダリティの作用機序について詳述する.

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