特集 どんと来い,肺がん診療―それぞれの立場で患者を支えるために
[Chapter 1] 肺がんup to date:どんと来い,最新の診断と治療
比較的まれな遺伝子異常の治療
-ROS-1,MET,KRAS,RET,HER2,NTRK
安田 浩之
1
,
濵邊 健多
1
1慶應義塾大学医学部 呼吸器内科
キーワード:
ROS-1
,
MET
,
KRAS
,
RET
,
HER2
,
NTRK
Keyword:
ROS-1
,
MET
,
KRAS
,
RET
,
HER2
,
NTRK
pp.200-205
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_200
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★ROS-1陽性非小細胞肺がん(NSCLC)に対して,crizotinib,entrectinibが承認されており,新たにrepotrectinibが承認された.
★METエクソン14スキッピング陽性のNSCLCに対して,tepotinib,capmatinibが承認されており,新たにgumarontinibが承認された.
★KRAS遺伝子G12C変異陽性のNSCLCに対して,sotorasib,adagrasibが承認されている.
★RET融合遺伝子陽性のNSCLCに対して,selpercatinibが承認されている.
★HER2遺伝子変異陽性のNSCLCに対して,副作用の観点から,trastuzumab deruxtecan(TDXd)単剤療法5.4mg/kgでの投与が承認されている.
★NTRK融合遺伝子陽性の固形がんに対しては,TRK阻害薬として,entrectinibとlarotrectinibの2剤が承認されている.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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