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特集 Onco-nephrology:悪性腫瘍治療と腎機能障害
【抗がん薬・抗悪性腫瘍治療による腎機能障害】
分子標的治療薬による腎障害:病態と対策 抗体薬
Renal involvement associated with targeted-cancer therapies:monoclonal antibody
小松 素明
1
,
竜崎 崇和
1
KOMATSU Motoaki
1
,
RYUZAKI Munekazu
1
1東京都済生会中央病院 腎臓内科
キーワード:
VEGF
,
EGFR
,
HER2
,
nephrology
Keyword:
VEGF
,
EGFR
,
HER2
,
nephrology
pp.618-624
発行日 2022年3月25日
Published Date 2022/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000120
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はじめに
近年,細胞生物学の進歩により,特定の分子経路を標的とした抗がん薬が次々と開発されている。分子標的治療薬によるがん治療により,標準的な化学療法と比較して患者の生存率が向上している一方で,これらの薬剤による腎毒性が認識されてきている。腎毒性の発生率,重症度,およびパターンは,それぞれの薬剤の標的によって異なる。これらの腎有害事象を迅速に認識し早期に診断することは,これらの患者をケアする腎臓専門医にとって重要である。
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