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特集 とっつきにくかった周産期病理をあらためて学ぶ―診断から説明までを徹底整理
各論
5.絨毛性疾患(全胞状奇胎/部分胞状/侵入奇胎)と間葉性異形成胎盤
福永 眞治
1
M. Fukunaga
1
1新百合ヶ丘総合病院病理診断科(科長)
pp.663-668
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.18888/sp.0000003881
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絨毛性疾患は胞状奇胎,侵入胞状奇胎,絨毛癌,胎盤部トロホブラスト腫瘍,類上皮性トロホブラスト腫瘍および存続絨毛症の6疾患を総称する。胞状奇胎は絨毛でのトロホブラストの異常増殖と間質の浮腫を特徴とする。その成因は父方の過剰な遺伝子の存在である。特に妊娠初期(週齢12週まで)の早期全胞状奇胎の正確な診断が肝要である。また胎児共存奇胎,モザイク全胞状奇胎,早期の間葉性異形成胎盤は臨床的に部分奇胎との鑑別が必要で,病理組織学的に複雑な像を示し診断に難渋する。組織像を基軸として,p57KIP2免疫染色,DNA多型解析などの補助診断を必要とすることが多い。全胞状奇胎が疑われる,ないし除外できない例ではp57免疫染色は必須である。

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